
今回は、特注で製作されたおちょこと置き皿の底面に、お客様の会社ロゴをPAD印刷で施した事例をご紹介します。
上品で落ち着いた印象を演出するために、ライトグレーの調色インキを使用しました。
素材の白さを生かしながら、ロゴがさりげなく浮かび上がるような仕上がりを目指しました。
今回の印刷では、底面にシボ(凹凸)加工が施されている点が大きな課題でした。
シボのある表面では、凹んだ部分にインキがうまく乗らず、はっきりとロゴが出にくい箇所が生じやすくなります。
さらに、印刷箇所がわずかに凹んだ形状であったため、PAD(パッド)の当たり方にも工夫が必要でした。
印圧が強すぎるとインキがにじみ、弱すぎると転写が不十分になるため、最適なバランスを見極める繊細な調整が求められました。
そこでまず、印刷面の形状に最も適したシリコンPADを選定しました。
サイズや硬度、形状を慎重に検討し、凹んだ底面にしっかりフィットするものを使用しています。
また、シボ面の凹凸によるインキムラを防ぐため、一度の印刷で終わらせず、二回印刷を行いました。
一度目の印刷で下地を整え、二度目で発色と濃度を均一にすることで、シボのある面でも美しいロゴ表現を実現しています。
印刷位置の精度を高めるためには、専用治具を製作しました。
おちょこと置き皿それぞれの形状に合わせた治具を使い、ロゴが底面の中央に正確に配置されるよう細かく調整しています。
この位置合わせ作業は、見た目の美しさだけでなく製品としての品質にも関わる重要な工程です。
印刷が完了した後は、乾燥釜を使用して強制乾燥を行いました。
これにより、インキの密着性が高まり、使用や洗浄による摩擦でもロゴが剥がれにくく、長期間美しい状態を保つことができます。
こうして完成したおちょこと置き皿は、ライトグレーのロゴが落ち着いた中にも存在感を放ち、
持ち上げたときに底面からさりげなく見えるロゴが、特別感を感じさせる仕上がりとなりました。


シボのある素材や凹面への印刷は、PAD印刷の中でも特に技術が求められる加工です。
しかし、PADの選定から印刷条件の調整、二回印刷や乾燥処理まで一つひとつ丁寧に行うことで、
今回も高品質で均一な仕上がりを実現することができました。
当社では、素材や形状、デザインに合わせて最適な印刷方法をご提案しています。
オリジナルロゴ入り製品や記念品の製作などをご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。







