〜リモコンのボタンにパッド印刷〜

今回は、リモコンのボタン部分にパッド印刷を行った事例をご紹介します。

リモコンのボタンには、操作内容を示す文字や記号などが表記されています。

一見するとシンプルな印刷に見えますが、今回の製品はボタンが平面ではないため、印刷位置やPADの設置位置を慎重に調整する必要があります。

また、文字の滲みや欠けを防ぐため、一度にすべてを印刷するのではなく、5回に分けて印刷を行いました。

今回の印刷では、リモコンのボタンに対して5工程、つまり5回に分けて印刷を行っています。

一度にすべての文字を印刷しようとすると、細かな文字部分にインキがうまく転写されず、文字の滲みや欠けが発生してしまう可能性があります。

そこで、印刷する箇所を5回に分け、それぞれの位置を調整しながら印刷していきます。

手間はかかりますが、細かな文字をきれいに仕上げるためには重要な工程です。

① 二液タイプのインキを使用
今回のパッド印刷では、二液タイプのインキを使用しています。
二液タイプのインキは、主剤と硬化剤を混合して使用するインキです。
製品の材質や印刷後の使用環境などを考慮し、適したインキを選定することが重要です。
また、混合比率や使用可能時間などにも注意しながら、安定した印刷ができるようインキを管理します。

② まずはボタンを治具にセット
印刷作業では、まずリモコンのボタンを専用の治具にセットします。
製品を正確な位置に固定することで、印刷時の位置ズレを抑えます。
今回のように5回に分けて印刷する場合、1回目から5回目まで、それぞれの印刷位置を正確に合わせる必要があります。
そのため、最初の治具へのセットが非常に重要になります。

③ ボタンをカバーで覆う
ボタンを治具に正しくセットした後、リモコンのカバーを上から被せて覆います。
この状態にすることで、ボタンを所定の位置に保持し、印刷する部分を正確に位置決めします。
治具とカバーによってボタンの位置を安定させた状態で、次のパッド印刷工程へ進みます。

④ シリコンPADを使って印刷
準備ができたら、PADにインキを転写し、リモコンのボタンへ押し当てて印刷します。
ここで重要になるのが、PADの設置位置です。
今回のリモコンボタンは平面ではなく、凹凸や傾斜のある形状になっています。
そのため、PADをただ上から押し当てるだけでは、インキが均一に転写されない場合があります。
印刷する位置やボタンの形状を確認しながら、PADの位置を慎重に調整します。
また、押し付ける位置や圧力なども調整し、文字が狙った位置にきれいに転写されるよう条件を合わせていきます。

⑤ 5回の印刷を繰り返して仕上げる
1回目の印刷が終わったら、印刷状態を確認します。
その後、2回目、3回目……と、それぞれの印刷箇所に合わせてPADの位置を調整しながら印刷を進めます。
5回それぞれでPADの位置を慎重に合わせることが、今回の印刷における重要なポイントです。
一つひとつの工程を丁寧に行うことで、文字の滲みや欠けを抑え、きれいな仕上がりを目指します。

パッド印刷では製品形状に合わせた調整が重要
今回の事例のように、ボタンが平面ではない製品へのパッド印刷では、製品の形状を考慮した条件設定が必要になります。

特に、
・ボタンを正確に治具へセットする
・カバーを被せて位置を固定する
・PADの設置位置を調整する
・印刷を5回に分ける
・各工程で印刷状態を確認する
といった工程を丁寧に行うことが、安定した印刷品質につながります。

パッド印刷でお困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。

PAGE TOP