今回ご依頼いただいたのは、ガラスファイバー入りポリカーボネート製のケースにロゴをシルクスクリーン印刷するという内容でした。

使用したインキは2液タイプで、耐久性や密着性を高めるために硬化剤を添加しています。こうした素材は表面が硬くインキの乗りが不安定になりがちですが、素材との相性を考慮してインキを選定し、安定した仕上がりを目指しました。
サンプル品がなかったため、ポジフィルムを用いて版と照らし合わせながら、印刷位置の調整を行いました。実際の製品に印刷する前に、入念にガイドを作成してズレのないよう慎重に位置合わせを行っています。
印刷する製品の数はそれほど多くありませんでしたが、1台あたりのサイズが大きめだったため、1点ずつの作業時間が長くならないよう、作業工程を工夫しました。印刷の段取りや治具の使い方を工夫することで、効率を保ちながらも丁寧な仕上がりを維持しています。
印刷が完了したあとは、乾燥釜で強制乾燥をかけてインキをしっかり硬化させ、完成となりました。素材や形状に応じて柔軟に対応しながら、仕上がりの品質を損なうことなく進められた案件です。







