スクリーン印刷にとって、材料と機械に付いた版の位置合わせがどれだけ大切か説明してきたかと思いますが、この位置合わせに関して、考慮しなくてはならない点がまだあります。
それは材料の”伸縮”問題です。いくら位置合わせがが上手くできていても、商品の材質次第で、その取り巻く環境により材料の伸び縮みが発生します。材料の伸縮が起きてしまうと、せっかく作った版もデータから作り直さなくてはなりかねません。
弊社で印刷している、スクラッチカード(宝くじ等etc.)は、材質が多少厚みがある紙なため、夏場の湿度が高い環境下に置かれると、湿気を吸い取り伸びてしまいます。
このように、印刷を取り巻く環境の管理、材質も加味して印刷の位置合わせは行わなくてはなりません。
印刷は奥が深いですな。