色表現の幅をもたせるメジュームインキ

印刷で使われるインキの中には、顔料を含まない無色のインキが存在します。無色のインキなんて意味あるの??と考えた方もいらっしゃると思われます。しかし、用途によってとても役に立つ代物です。

今回紹介するのは「メジューム」という特色インキになります。無色なので、ほぼ透明で、このインキを色インキと混ぜて刷ることにより、
印刷時にいくつかメリットが生じます。

1.目止め剤の効果
印刷する材質によっては、色の表現が変わってくることは以前ブログで説明しましたが、これを防ぐ方法があります。わかりやすい例だと、
紙などに印刷する場合、インキを紙が吸ってしまい綺麗に色が発色しない事が多々あります。
対策は、メジュームを1コート目で印刷してしまい、その上から色インキを使用します。そうすることにより表面にメジューム膜ができ、紙に顔料が直接吸収されないため、色がくすんだりせず上手く印刷ができます。

2.色インキの濃淡の調整ができる 
インキの色を薄くしたい!と思い、膜圧を薄く印刷しようと試みますが、あまりにも薄すぎると文字がかすれたり印刷自体ができないという現象が起きてしまいます。ここでメジュームインクを混ぜながら濃淡の調整を行うことができ綺麗な印刷が可能になります。

3. 機能性インキとハイブリッド
機能性インキ(虫ブロック、香料や抗菌etc..)などのインキをメジュームに混ぜて使用することにより、印刷に付加価値を加えることができます。

PAGE TOP